2026-10-24
目次
Note
日用品のようなソフトウェアを作ることが簡単になりました。私は自分のちょっとした作業を助けてくれる道具を必要なときに必要なだけ作っていますが、このときエージェントをどのように使ってゆくべきかについて、まだ自分のなかに混乱があります。
この混乱に取り組むため、ノートが必要です。開発しながら自分がなにを考えていたかについて、エージェントとの関わりを念頭に置きながら #制作ノート として書いてゆこうと思います。

日用品のようなソフトウェア
自作のソフトウェアに関する #制作ノート を書き始めようと思いました。元から私は制作における考えや仕様をノートに書いてきましたが、それとは別の振り返りノートが必要になりました。
その背景にあるのは、開発にエージェントの関わる機会が増えたことです。例えば、全体のワークフローの管理に始まり、企画、技術選定、新しい技術を学ぶとき、テスト、コーディング支援、など様々な場面で生成AIを用いたエージェントに助けられています。開発速度が向上した恩恵として、私の場合、自分が日常的に使う道具をこれまでにない速度でどんどん作れるようになりました。
いろんな種類の道具を作るなかで、自分のなかに混乱があることにも気づきました。道具の種類や狙い、規模によって、開発に対してエージェントを関与させるべき程度には違いがありそうなのですが、そのことをまだうまく言葉にはできないでいます。

エンジニアにとっての日常
ソフトウェアエンジニアにとって、日用品のようなソフトウェアを自分で作るのは自然なことです。例えば、何度も同じ手作業が発生するときには、その手助けをする小さなソフトウェアを作ります。1970年代末からUnix哲学と呼ばれた価値観のなかにも、こうした日用ソフトウェアの自作が謳われていました。当時は文字ベースのツールがほとんどでしたが、今ではGUIを持ったツールも簡単に作ることができます。そして、エージェントの助けを得ることで、エンジニアでなくても自分のための日用ソフトウェアを作ることが簡単になりました。
ソフトウェアエンジニアにとって、道具を作ることは単に目的のために役立つだけではありません。道具を作り、手を加えてゆくなかで、対象領域をどのように定式化すれば良いのか、どうすればうまく操作できるのか、ということを身に付けてゆきます。そういう意味で、エンジニアにとっての道具作りとは世界を学ぶための触知的な手続きであると言えるのかもしれません。
エージェントによってこの学びの機会が失われるという心配が、いくらかあると思います。では、この心配の度合いについて見通すにはどうすれば良いでしょうか。そう考えてみたとき、自分が道具作りを通してどういうことを学んできたのかということは、容易に言葉にできないところが多かったのでした。技術、というのはえてしてそういうものかもしれませんが、まだ自分のなかに工夫の余地があるように思えます。

制作ノートへ向けて
制作ノートは、主に日用品のようなソフトウェアを作るときに、開発中に得たやや周辺的な気づきを見つけるために書いてゆきます。このとき、開発においてエージェントをどの程度利用したのか、なぜそのように利用したのかということも併せて書いてゆきます。こうした記録を探り探り続けることで、エージェントを利用していたら取りこぼしたかもしれない機会を見つけたり、エージェントを使うべき場面に関する方針を立ててゆきたいと考えています。